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社会福祉法人一粒会児童養護施設「野の花の家」
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「どうしてこういう施設は必要なんですか?」   園長 花崎みさを

既に光が踊り始めた2月下旬の一日、私達(手をつなぐNPOの会・千葉)は、千葉市内で、親と子で子どもの未来を考えようというテーマで「NPOミニフォーラム」を開いた。

私達に与えられた時間の中で、我が家の2人の子ども達、高一男子と中三女子と、地域で私達を支えて下さっている「受け皿の会」の代表の方に、各々の立場で話していただいた。「受け皿の会」の方にも大変良いお話をしていただいたが、我が家の2人も、自分の立場で大人に言いたいことがあったら発言する、とう設定以外何の指示をしなかったのにもかかわらず、堂々としっかりと発言できていて嬉しかった。

その中で、中三女子の発言は皆の心に突き刺さったようで、会場はしばし感動に包まれた。彼女はまず、自分がなぜ「野の花の家」に来なければならなかったかをかいつまんで説明し、今の生活について面白おかしく話をした。その後、こう発言した。

「『野の花の家』に来て、私は人を信じることができるようになり、ここでとても自分が成長できたと感謝しています。けれど、いつも思うんですよ。なぜ、私は『施設』に来なければいけなかったんですか。どうしてこういう『施設』は必要なんですか。」

うん?なぜって、だから −−と心の中で言いかけると、「なぜ親戚や地域の人たちが私を受けとめてくれなかったんでしょうか。彼らが受けとめてくれていたら…」と続いた。

「そう、あなたは素晴らしい指摘をしてくれたね。今、まさに、私達はそういう原点にたって、どんな支援をして行くべきかを考えていこうとしています。」と、私は彼女に満面の笑みを浮かべた。

自ら施設に来た子ども達はごくわずかで、大半は仕方なくやってきたのである。この子達にどうしたら(どんな形で)最適な支援ができるのか。この中三女子の言葉を重く受けとめていきたいと思う。

「母親が病気入院の間、4年間も、自分を含めた3人の子ども達を預かって面倒を見て下さった隣の家族に今でも感謝の念が絶えない。ボランティア活動を行う原点がそこにある。」とおっしゃった我が家の大事なボランティアさんの言葉がそこに重なる。

子育て機能の低下が社会の大きな問題としてある昨今、地域と施設で一人一人の子ども達をどう支えていくか。もう答えを出さなければならない時期である。

我が家も地域の皆さんに、「野の花の家」があってよかった、助かったといっていただける活動を通して、子育ての一翼が担えるように更に努めていきたいと思う。


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